このコーナーでは、”儲かっている業態”をご紹介していきます。
第1回目は、「スペインバル ロサド」です。
ある酒屋さんに聞いた話では、昨年のワイン出荷量は前年比160%だそうです。
ただ、「ワインの提供」だけでは差別化が図れません。
元々は、”ただのバー”(失礼ですが・・・)だったロサドが、
”スペインバル”に業態転換して大もうけ。
その理由を書いていきたいと思います。
【概略】 スペインバル 「ロサド」とは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
きっかけはバーをスペインバルへ業態変更し”V字回復”を実現したことが始まりです。
新宿の地下1階18坪で営業していた月売上500万円程度のバーを
2010年にスペインバルに業態転換。
オーガニックワイン・フレッシュフルーツを使用した自家製サングリア、
低アルコールロングカクテルと一緒に、様々な料理を少しづつ食べられる小皿料理、
オマール海老から作るオリジナルのダシによるパエリアなどの提供で、
多くのリピーターと、幅広いお客様の獲得に成功。
月売上500万円→800万円まで改善し、利益率はなんと30%超。
わずか数ヶ月で初期投資を回収し、翌年には近隣に2号店がオープンするまでに。
さらに、”誰でもできるように”いわゆる「フランチャイズ化」を実施。
圧倒的な業績で、立て続けに2店舗(池袋・吉祥寺)が増店し、
2013年、八丁堀、学芸大学、福島(大阪)、心斎橋(大阪)にFC店がオープン。
飲食未経験の方でも1000万~2000万円の投資で大成功を納めている業態です。
https://franchaiz.biz/advert/?fcid=100
私、斎藤も全店舗を回らせてもらって、創業者の日賀野氏から色々な苦労話、
成功の秘訣を教えてもらいました。
実際の決算書も見せてもらいましたが、正直、この数年で拝見した飲食店で
1番儲かっている(収益率)のではないでしょうか?(何百社とお会いしたなかで)
では、”儲かっている”理由はなんなのか?
テーマ”儲かるとは”に記載のとおり、
《1》投資をいかに抑えるか
《2》客単価をいかに上げるか(適正値に)
《3》利益率をいかに高めるか
《4》新規客をいかに集めるか
《5》新規客にいかにリピートしてもらえるか
に分けて、考えていきたいと思います。
《1》投資 2等立地戦略&簡易設備で低投資を実現
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
20坪弱のお洒落な店内にも関わらず、投資は2000万円をきります。
※1000万円以下での開業実績もあり
これは、業態の集客力が強いため、良い場所に頼らなくともよいために、
路地裏、地下1階という”物件取得費”が安い場所でも成功しているためです。
また、調理メニューもいわゆる”軽飲食仕様”でそろえているため、
重い厨房機器や躯体(ガス、ダクト、電気)の工事も軽くすむためです。
《2》単価 スペインバルの雰囲気づくりで単価大幅改善
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ロサドの客単価は3500円弱です。創業当初から比べると、
客数を減らさずに30%ほどあがっています。
提供メニュー単価の工夫や雰囲気づくりなど、様々なトライアンドエラーの結果です。
(ノウハウなので詳しくは記載できませんが)
例えば、
「ロサド」では”お通し”500円をとっています。
普通は”高っ!”と思うところですが、パンを食べ放題にすることで、
私も、むしろ”お得感”を感じてしまいました。
原価をお聞きしたら、なんと100円以下だそうです
《3》利益率 F/L 50% ! 業界平均の▲10%
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コストコントロールはまさに本部としての強みを発揮しています。
誰でもできるオペレーションを試行錯誤して創ることで、スタッフ人件費を抑え、
仕入れについても、
ニュージーランドからの「安くて美味しいラム肉」の仕入れルート
バーテンダーの経験を活かした「お酒の原価コントロールノウハウ」
オーガニックワインの仕入れルート
などなど、業界平均よりも原価率▲10%を実現できているのです。
《4》新規客 立地によって使い分ける集客ノウハウ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新規客獲得は立地が悪いため、様々なノウハウが蓄積されています。
「どういうチラシが反応がよいのか」
「ネット上への掲載写真やキャッチで一番集客できるものはどれか」
などなど効果検証を繰り返すことで、悪い立地での集客を可能にしています。
また、
1軒目利用・2軒目利用両方の需要を取り込める業態であり、
食事の時間帯から深夜までアイドルタイムの無い営業スタイル
のため、バーや居酒屋と比べ、客数が伸びやすいことが特徴です。
《5》リピート こればかりは食べなきゃ分からない!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《1》~《4》までは机上で分かりますが、
《5》ばかりはお店に行ってみて、是非感じてください。
そして、「もう1度行きたいな」と思うのであれば、
新規事業としてのフランチャイズの検討をする価値もあるかと思ってます。
前提として、
100以上のフランチャイズ本部のコンサルティングをしてきた感想としては、
「加盟なんかせずにパクれるものはパクって自分でやった方が良いに決まっている」
というのが、私の考えです。
時間とお金をかければ、自分でも「スペインバル」はできるでしょう。
しかし、
業界平均▲10%の仕入れ力や、
現場経験豊富なSV体制(経営ノウハウを習得サポート)
などは、自分の力だけではなんともなりません。
特に、店長クラスの人材紹介・派遣もおこなっている本部は
なかなか見たことがありません。
そういう意味で、私も
「加盟金・ロイヤリティ以上のものは取り返せるな」
と思うわけです。
自分の商売なので、責任は全て自分です。
だからこそ、利用できるものは全て利用するべき、とも思います。
(もちろんWIN-WINが築ける前提で)
ロサドのフランチャイズに興味ある方は、是非資料請求をしてみてください。
https://franchaiz.biz/advert/?fcid=100